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ご参考 ドライ?ウエット?フードの選び方

お客様からのご相談で多いのは、食事に関することです。
「やっぱりドライだけにすべきでしょうか?」
「ごはん、出してもあまり食べなくって」
「すごい勢いで食べてしまう。噛んでないけど大丈夫でしょうか」

私はお医者様ではなく。
そのため、医学的なことは申し上げられません。
今回は、あくまでひとりの愛犬家としての意見だということで、参考になればと考えます。

フードは変えない方がいい?

わんちゃんの食事に関する情報は、実に様々。
いろいろ飛び交っていて、飼い主さんとしては、混乱するばかりですね。

よく見るのは
・栄養は、ドライフードだけで十分。他はあげないほうがいい。
・ドライフードを変える時は、少しずつ様子を見ながら切り替えたほうがいい。

一方で、
・手作り食で、各栄養素をバランスよくあげたほういい。
・ドライフードは基準やレベルがいろいろ。新鮮な食材で作ってあげたほうがいい。
といった情報も。

かつての私は、ドライフード派。愛犬ダグに、一つのドライフードを都度あげていました。
おやつも他のものは食べさせないほうがいいのかなと思って、ドライフードのみ。
徹底してました。

ところが、ダグがごはんを食べなくなってしまった。
お湯にふやかしてもダメ。
父曰く、「同じものばかりだから飽きたんだろ?」。

そこから、いろいろ勉強したり、情報を得たり。
結局、現在は、数種類のドライフードと、夜は作り置きしている手作り食を少しトッピングする形に落ち着きました。

まさかのときのため

そうしている理由は、いくつかあります。
「飽きさせないため」だったり、「栄養を補うため」だったり。
「コミュニケーションのため」もあります。
お散歩に行くと、他の飼い主さんからおやつをいただくことも少なくありません。
お断りするよりも「ありがとうございます」と言っていただいたほうが、ワンコ友達が増える気がしました(笑)。

そして、実は、もうひとつ重要な理由があります。
それは、「災害時」のため。
この記事を記載している2018年は、京都でもふだん経験しない大きさの地震があったり、豪雨で避難勧告が出たりしました。
今や日本のどこにいても、どんな災害に会うかわからない。

もし、避難所生活になったら、「同じドライフードしか食べられない」なんて言ってられない。
犬用フードが支給されない状況だったら、私の食べるご飯をわけて食べさせる必要があるかもしれない。
飢えさせるよりも、なんでも食べられる状態にしておくべき。
生き延びるためには、サバイバルに環境適応できなければいけない。
そう考えたのでした。
以来、神経質なこだわりを捨て、むしろなんでも食べさせてみるやり方に変えたのです。

大事なのは、毎日のう○○チェック!

やはり犬も個体差があります。
世間の情報や一般論に振り回されても仕方ありません。
結局のところ、私が行き着いた結論は、「ご自身の飼っている犬の様子をしっかり見た上で判断すべき」という考えなのです。
そして、その助けになるのが、毎日の「うんちチェック」です。

犬によっては、食べ物アレルギーもありますし、合う、合わない、という点があります。
ヒトと同じですね。
そして、犬の場合、うんちに現れます。
新しく食材やフードを入れる時は、少量食べさせた後の6-24時間以内のうんちの状態を注意して観察します。
量はもちろん、硬さや色、匂いなど。
食べたものとわんちゃんの「腸」との相性がよければ、いわゆる「健康うんちさん」が登場します。

ちょっと柔らかかったり、匂いが悪ければ、あげる食材やフードの量を見直す。
以来、ダグは下痢することも全くなくなりました。

手作り食のこつ

「手作り食って大変じゃないですか?」と言われますが、そんなことはありません。
100%手作り食だと大変かもしれませんが、基本はドライフードでプラスαくらいの気持ちなので、気分も楽です。
市販のウエットフードを使うこともあります。

うちのダグの場合は、最初は、ササミとキャベツを蒸しただけからスタートしました。
そのうちに、サツマイモやカボチャ、ブロッコリー、大根、人参などを追加。
動物性のタンパク質も、胸肉や砂肝、マグロ(ツナ)やカツオ、タラなどにも挑戦しています。
植物性のタンパク質として、大豆やお豆腐、おからも活用。
最近では、塩分が少ないお出汁で味付けをしたり、ターメリック(ウコン)やローズマリー、オリーブオイルを使うことも。
犬の嗜好を刺激することもわかりました。

もちろん、ネギ類やチョコレート、塩分など、「犬に与えてはいけない食材」は絶対にあげません。
アボカド、牛乳などは個体差があるので、様子を見ながら少量だけ与えます。
美味しくないときは、容赦なく残します。
(あまりに容赦ないので、腹も立ちます(笑)。ま、修行です)

美味しかった時は、お皿をペロペロなめてお代わりを催促します。
そういう時は、サイコーですね。

意外に重宝するのが・・・

手作り食にしたのは、お店を始めてからです。
近くのドッグカフェの方にも教えてもらい、最近凝っているのが「キノコ類」。
しいたけ、しめじ、えのきなどは、栄養面でもいいし、お出汁が出るというのもポイント。

で、活用しているのが、「乾物」です。
椎茸をスライスした乾物を近くのスーパーで発見しまして、使う時はパキパキ手で割って具材に入れます。
切り干し大根や人参などの乾物もよく利用します。
一応食塩などの表記がないことをチェックした上で使います。
肉や魚などは多めに作って、1食分ごとにラップして冷凍しておくのですが、それと混ぜるだけで一品になります。
私はズボラなタイプなので、手を抜いた手作り食がやっぱり楽チンです。
ぜひ試してみてください。

ダイエットにはこれ

これは、逆にお客様からお聞きした情報です。
飼っているわんちゃんの脚が悪くなり、どうしても体重を落とさなければならないとのこと。
でもそこのわんちゃんは、食欲旺盛でグルメなわんちゃん。

そこで飼い主さんがトライしたのは、「おから大作戦」。
栄養分が多く、同時にヘルシーで、かさがあるから、食べるときの満足感もアップ。
そこのわんちゃんは、おから+ドライフードで見事に体重を落としていました。

作り方は簡単です。
胸肉などの茹で汁(カップ1-2杯?)を用意します。
そこに切った野菜(キャベツとか人参とか大根とかなんでも良いそう)とおからを入れて水分が飛ぶまでお鍋で炒ります。
で、出来上がり。

たくさんできるので、1回分の量に小分けして冷凍庫へ。
都度、回答すれば大丈夫です。

おからは栄養分も高いので、うちでも常備するようになりました。
ダイエットではありませんが、砂肝やササミを茹でたものやカボチャや豆腐と和えると味が変わります。
うちのわんちゃん達には大好物メニューとなっています。

まとめ

わんちゃんの食事ついては、
・とにかく、世の中の、情報に振り回されないことが大切です。
・飼っているわんちゃんの個体によって、あうものがどれかを考えましょう。
・その際、まさかの時の対策も、考慮したいものです。
・毎日の「うんちチェック」をぜひ。
・手作り食は、手抜き、がオススメ。乾物や作り置きなどを活用しましょう。